はじめに:医療現場にパワハラ研修が必要な理由
医療・介護の現場では、緊張感の高い環境や人手不足などから、指導やコミュニケーションがどうしても厳しくなりがちです。
その中で、指導とパワハラの線引きが曖昧になり、「伝え方」や「関わり方」に悩む管理職・リーダーの方も少なくありません。
こうした背景を踏まえ、九州メディカルさまの職員向けに、パワハラ研修「関わり方アップデート・ワークショップ」を実施しました。
開催概要:小倉+Zoomのハイブリッドパワハラ研修
- テーマ:チームが変わる、言葉が変わる! 関わり方アップデート・ワークショップ
- 内容:パワハラ予防研修(ハラスメント防止+コミュニケーション)
- 日時:2026年6月21日(日)9:30〜12:00
- 会場:小倉・北九州国際会議場
- 参加者:約50名(福山地区の職員の皆さまとはZoomで接続し、ハイブリッド開催)

医療現場の実情に合わせ、現地参加+オンライン参加を組み合わせた形式で実施することで、各拠点の職員が同じタイミングで「パワハラ防止」「関わり方の見直し」に取り組めるようにしました。
研修のコンセプト:関わり方を「アップデート」するパワハラ予防
今回のパワハラ研修は、「NG行為を並べて注意喚起する」よりも、日常の関わり方や言葉を少しずつアップデートしていくことに重心を置いています。
そのために、以下の3つを狙いとしました。
- 医療現場で必要なパワハラ防止の基礎知識を、過不足なく整理すること
- パワハラの本質を考えてポイントを抑えること
- 明日から現場で試せる、具体的な声かけ・対応行動を言語化して持ち帰ってもらうこと

研修の3ステップ構成
Step1:医療現場に必要なパワハラ予防の基礎知識
まずは、パワハラの定義・類型・判断のポイントを整理しました。
医療機関向けのハラスメント研修でも重視される、以下のような観点です。
- 「業務上必要な指導」と「パワハラ」の違いは?
- パワハラグレーゾーンの事例から、どこが危ないかを確認!
- 「優位性」「業務に関係するか」「継続性」などのポイント
ここでは、法令上の考え方だけでなく、現場の具体的な場面も交えながら、参加者の皆さまがイメージしやすいように解説しました。

Step2:パワハラ予防の本質に焦点を当てる
次に、パワハラ予防の本質として、怒りの感情に焦点を当てました。
ここでは、パワハラ予防カードを使いながら、
- 怒りを覚えるシーン
- 怒りのメカニズム
- 心理学からとらえる怒りと組織への影響
といったテーマでグループディスカッションを行いました。
参加者同士が率直に意見を交わすことで、
「一緒に働く職員でも見えているものが違う」
という気づきが共有されていきます。

Step3:明日から現場で試せる具体的なアクションを考える
最後に各自で、明日から現場で試す具体的なアクションを言語化していただきました。
例えば…
- 「リフレーミングを意識して物事を様々な視点から考えられるようにしていきたいと思います。」
- 「周りの方へ感謝の気持ちを伝えることを意識し、相手の良いところを具体的に承認したいと思いました。また奥さんの話をしっかり聞こうと思いました。」
- 「最後のワークの選んだカードを明日から行う。遅いとかではなく、丁寧とかポジティブ言葉に変える。」
- 「明日からできる事は実践していこうと思います。」
などの感想がありました。

参加者の声:パワハラ研修を「言葉を見直すきっかけ」に
アンケートでは、改善につながるご意見と同時に、うれしい声もたくさん寄せられました。
改善につながるご意見
- 「時間がもう少し欲しかった」
- 「ケースをもっと医療現場の具体的な場面に寄せてもよかったかも」
こうしたフィードバックは、次回以降のプログラム設計を改善するうえで大切な材料になります。
うれしかった感想
- 「言葉の選び方を見直すきっかけになった」
- 「チームで話し合う場そのものが大事だと実感した」
- 「明日からさっそく声かけを変えてみます」
特に、「明日からさっそく声かけを変えてみます」というコメントを複数いただけたことは、講師としてすなおにうれしい点でした。
知る・わかると、できる・続けるは別物ですが、その一押しになるワークになったと感じています。

最後にひと言:変えられるのは「自分と未来!」
「他人と過去は変えられない。変えられるのは、自分と未来。」
過去に起きた出来事や、相手を変えることはできません。
しかし、自分の関わり方や言葉の選び方を見直し、未来のチームのあり方を少しずつ変えていくことは、今この瞬間から始めることができます。
今回のパワハラ研修を通じて、
「自分と未来に焦点を当てた実践」が医療現場に広がっていくことを、改めて願っています。
医療現場向けパワハラ研修・ハラスメント防止研修のご相談について
当事務所では、現場の実情に合わせた研修をご提供しています。
「医療現場で職場が良くなるパワハラ研修を実施したい」
「管理職に向けて、伝え方・関わり方の研修をお願いしたい」
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