人口減少時代の採用・定着勉強会を開催しました
こんにちは。社会保険労務士の神矢聡哲です。
7月2日、「2040年、働き手は1000万人消える
『とりあえず採用』は倒産リスク!人口減少下でも人が集まり育ち続ける組織のデザイン」というテーマで、採用と定着の勉強会を開催しました。
人口減少・賃上げ・働き方改革・法改正…。
中小企業を取り巻く「人」に関する環境は、ここ10年で大きく変わりました。
以前の「人手不足」とは質の違う、もっと根深い人材不足の時代に入っている——そんな問題意識から、この勉強会を企画しました。
第1部:採用編
条件ではなく「共感」で選ばれる採用へ
第1部では、採用コンサルタントの羽田幸生さん(株式会社Axivate 代表取締役)をお招きして、「条件ではなく“共感”で選ぶ採用」をテーマにお話しいただきました。
- 給与や休日など「条件」だけでは、もう差別化しづらいこと
- 求職者が「この会社で働きたい」と感じるのは、企業の理念や姿勢に共感したときであること
- 求人票は、条件の羅列ではなく「ここで働く意味」を伝えるメッセージであること
具体的な事例も交えながら、
「旅館の清掃スタッフの求人票をどう書き換えると、応募者の目が変わるか」
といった話は、参加者の皆さまにも大きな気づきになったようです。
第2部:定着編
人口減少時代の「人が続く職場」とは?
第2部では、私から「定着」をテーマにお話をしました。
- 人口構造の変化によって、今後も働き手が減っていくこと
- 労働時間の規制や賃上げ、法改正などで、企業側の自由度が小さくなっていること
- そうした中で、「採用した人に続いてもらうこと」が、ますます重要になっていること
退職の手続きを日々見ている社会保険労務士の立場から、
「人が辞める本当の理由の多くは、人間関係にある」こと、
そして、心理学者ハーズバーグの二要因理論(やる気の要因と、辞めない要因は違うという考え方)などもご紹介しました。
さらに、Googleの「プロジェクト・アリストテレス」で示された
「心理的安全性が高いチームほど成果を上げる」という研究にも触れながら、
- 環境:働きやすさ、ルール、処遇
- 仕事:役割、やりがい、成長実感
- 人:人間関係、心理的安全性、企業文化
という3つの視点から、「人が続く職場づくり」を考えていきました。
業種はさまざま、8名でディスカッション
今回の勉強会には、医療・飲食・運送・保険・ITなど、業種も規模もさまざまな8名の方にご参加いただきました。
人数としてはこじんまりした会でしたが、その分、ディスカッションをじっくり行うことができました。
各社の具体的な取り組みや悩みが共有され、
「うちでも試してみたい」といった声も上がりました。
アンケートでは、
- 人が辞める背景には、人間関係が大きく関わっていることを改めて実感した
- 求人は条件だけでなく、共感で選ばれる時代だと腑に落ちた
- 採用する側の視点だけでなく、働く側の立場でも考える必要を感じた
- リファラル採用(社員紹介制度)を、どう社内に浸透させるか考えるきっかけになった
といった感想をいただき、こちらのねらいとも重なる反応をいただけたと感じています。
「人が集まり、育ち続ける職場」をこれからも
人口減少が続き、賃金や法改正のプレッシャーも強まるなかで、
「人をどう採用し、どう定着させていくのか」は、これからの経営の中心テーマになります。
環境(働きやすさ・ルール・処遇)を整え、
仕事(役割・やりがい・成長実感)に意味を持たせ、
人(人間関係・心理的安全性・企業文化)を育てていく。
この3つのバランスを意識しながら、
「人が集まり、育ち続ける職場」をつくるお手伝いを、今後も続けていきたいと思っています。
今回の勉強会をきっかけに、
「うちもそろそろ採用・定着を本気で見直したい」と感じられた方がいましたら、
ぜひお気軽にご相談ください。
また、今回いただいたご意見を踏まえ、
次回は「中小企業・飲食店・医療など、小さな組織の具体的な成功事例」によりフォーカスした勉強会を企画していく予定です。
開催が決まりましたら、HPやメルマガでご案内いたします。